長歌行観終わった~!

WOWOWで録画かけてたけど「中国ドラマそこで切る?!続きは!!?」病にかかる可能性を考慮して、全話録画し終わってから観るようにしました。気持ちとしては「やっぱり全話とってから観てよかった~!!!」という気持ちです。

中国ドラマはそこまで何作も観てるってワケじゃ無いんですが、基本的に「好みに合ったときは本当に面白い」「全然きりが良くないところで話切る」という感じです。ちなみに合わない作品は本当に合わないので、個人的には当たり外れが激しいな~という印象。好みにマッチしたときはとことんマッチするので、毎週三話しかやりません!という作品をうっかりリアタイで追いかけると地獄見る可能性が高いんですよ……。

長引くのと多少のネタバレを含むので折りたたみます。

今回の長歌行は面白かった!後者のほうですね。
個人的には朔州に行ったあたりから面白かったなという印象。話数的には10話過ぎくらいだったと思います。最初は主人公が追いかけられまくって幼なじみに裏切られて(あっちは立場的に仕方ない)慕ってた叔父にも裏切られたと思って家族も…という所からスタートなので重いです。最終的には草原と唐と隋の生き残りの三つ巴みたいな話なので、あんまりながら観は向いてないタイプの作品です。割と手元に相関図ほしかった。

個人的にこの作品のよかったな~と思うところは「嫌な女がいない」ところです。
だいたい毎回いるんですよ、こう、最初からメインヒーローに懸想してて結構イイ身分のご令嬢みたいな人物が、「私の旦那(旦那でもないしメインヒーローの視界に入ってない)に手出した雌狐め!」みたいな因縁つけてメインヒロインにネチネチといろんな手段で嫌がらせと命の危機を作りまくるみたいなのが!!こういうキャラクターは大体主人公のメインヒロインに嫌がらせするも主人公は証拠ないから反撃できず受けるだけ、みたいなのを繰り返し、最後に断罪するみたいな流れのやつ!悪役令嬢みたいなの!!!!これ短い話ならまだしも50話とかある作品でやられるとすごくストレス溜まるんですよ。個人的には政敵が繰り出してくる罠とかよりこっちの方がキツい。早くその女縛り上げようが気持ちとして来るので……。永遠の桃花とかそこのストレス負荷すごかったですね……。男も「テメエ……」みたいなヤツが多かったので。
長歌行はそういうキャラクターは(個人の意見ではあるけど)いないなと思いました。
無論敵役もいるしお前悪いな、って役もいるけど、そういう意味の役はなかったですね。強いて言えばラスボス付近でしょうか。でもいわゆる政敵ですね。汚い手は使うけど、いわゆる女の「好きな男を寝取った」という言いがかり系で嫌がらせはないです。

あと良かったな~って思うところとして、「男性陣が割と素直で女性陣が精神的に強い」ってところでしょうか。
まず男性陣が素直っていうところ。素直っていうか純粋でしたね。メインヒーローの隼や隼まわりの仲間も結構コミカルな動きもしてたし「小学生男児みたいな素直さを腹筋バキバキくそでかい男が出してる」が私的にはとてもよかった。幼少期から悪ガキやってた子ども達が大きくなったな…という目で見守る近所のおばちゃんみたいな気持ちで見ていた。大変可愛い。ミミちゃんに対してはウルトラ素直に仔犬のように駆け寄るシャアルくんとか、長歌が女とわかったらミミちゃんにアタックを開始するムージンくんとか……。あと皓都とか。公主と再会したあたりからの訓練をきっちり受け職務を全うするドーベルマンみたいな人間だったのに、好きな女の子への接し方とかが不器用で不慣れで、なおかつその子に叱られたら明らかに背中がしょんぼりしてるし守りたいけど悪いことしたから…とちょっと遠い所から見守ってたら見破られてすごすご出てくる感じとか……。か、かわいい~~~~!!幸せになってほしい……。
女性陣が精神的に強いって部分は私の好みのお話です。やっぱり暴れてほしいんですよ…男女問わず……。大事なシーンでは背中預けられるし、政治的な手腕でもお互い補佐できる、守られてるだけの存在じゃないってところ……。公主が毅然と王や臣下に意見を述べてたときは「はぁ~~~~~強くなった!!!!守られてるだけのお姫様じゃない!!!!この国のひとりの女子として、皇族の一員としてしっかりした!!」ということは思っていました。主人公の長歌は文武ともに優秀な叔父に教わってるので最初から強めです。軍の指揮もとるし民の為に何が一番いいのかを考える、為政者としてもきっと叔父の李世民は近くにいてほしかったでしょう。でもあんな強い女性だからこそ、多分隼みたいな相手が必要だったのかもしれないですね。対等に強くて、ひとりで突っ走っちゃう長歌を止めたりもっといい案や力を貸せる存在。いいね!その支え合う守られてるだけじゃない関係大好き。

あと思ったのはこの作品で一番苦労をしてるのはおそらく長歌の叔父さんの李世民と皓都です。
叔父の李世民は王としての為政面(外交/統治/外部の部族との交渉/少ない兵力etc)だけじゃなく、消えた自分の娘(公主)の捜索、姪っ子(長歌)の捜索やそれに関しての異論などの処理、その本人からの恨みなどなどすごい負担かかってる役でしたね。いい人というか本人的には罪滅ぼしも含んでるんだろうとは思うんですけど、最後の方に明かされた本当のこととかきいてると「王様って大変だな……」って思いました。
皓都に関してはなんかもう貧乏くじ引きまくってると言った形でした。探してる公主はすれ違いまくるし同時進行で長歌の行方追ったり叔玉の見張りしたり玉璽探したり殴り合ったり辛み酒されたり好きな女の子が別の男に告るのを目の前で見せられたり…書き出してるだけでもかなり大変だなって思います。ただ最後は幸せになってたのでもうオッケー!!ずっと幸せでいてくれ!!!

もし長歌行系のイラスト書いたらまたここにおいて、ピクブラにも置いておこうかなと思います。これ描こうかな~はなんとなくぼんやりあるので。

それでは今日はこのくらいで。